手っ取り早く上手な絵を描きたい.そのためにはどうすればいいのか.素早くうまくなる人が存在するからには,上手に見えるテクニックや裏技があるはず.そんなことを何も考えずに描いたり,考えて描いたりしてきた.あくまで投げかけなので,取捨選択は自身で判断してください.
どのような戦略をとればいいか?
ノートをとる
これをすることでやったことが明確になるので効率化に役立つ.このブログでは最終的に,今まで絵で学んできたことを全部吐き出すつもりでいるけれど,ノートを取っていなかったがために必死に資料とコミュニケーションをしているところです.ノウハウはそれなりに金になるのでとりあえずメモとっておき,財産として蓄えておくとあとでうれしくなれるかも.
早期撤退
最初の数か月を挫折せずに乗り越えることが重要な問題の一つです.伸び悩んだらとりあえず潔く撤退する.より伸びそうなところに着手する.逃げた問題を時が解決してくれるかどうかは場合によりますが,絵をはじめて数か月のうちは,伸び悩んでいる時間は損かもしれない.新しいフィールドを見つけるのは難しいですが,後述するように資料を集めることである程度解決できると考えています.
使い勝手のいいルールを作るといいのではないか?
比率
一番自分が分かりやすいものを基準に比率で覚えると手っ取り早く覚えることはできるかもしれないです.あまりに昔のことなので確証はないですが,私は手を基準に比率を作った記憶があります.手を基準に作ると実物を計測するときに便利で役に立ちます.迷ったら手で測ってみる.やさしい人物画では比率を意識した記載が多くされています.望遠系の絵になると手に対する比率では心許ない.そういう時には人の身長やモチーフ(書きたいもの)に対して作りこむと良いかと思う.また,比率で考える癖をつけておくと画面を構成するときに流用しやすい.
パレット
色塗りを開始する前にあらかじめ使う色を決めておくといいかもしれない.その時にある程度ルールを定めたパレットにしておくと自然にまとまった色合いが出てよいかもしれない.つまり,グレースケール上においてキーが近い・同系色などでまとめると良いかと.CLIP STUDIOではパレットのプリセットがあるので,ひとまずそれを拝借して感覚をトレーニングするのもアリなのではないだろか.また,スポイト機能を利用することで,自分の好きな色の構成がどういったルールで作られているかを見つけるのも面白い.
とにかく手っ取り早い方がいい.そんなときはどうすればいいのだろうか?
資料だよりで書く
資料はなくてはならないモノかというと,そうではないです.しかし,あればあるほどいいです.時短になります.とにかく資料を集める.いい資料を持っているといい絵を作りやすくなります.使い勝手が悪い,使い道の少ない資料を持っていても料理はしにくい.塩コショウのような資料をまず集めて,自分の特化したい・強みにしたいものの資料を集めるといいと思う.塩コショウだとモチベーションが湧かないのなら,自分の性癖や好きなもの資料から入るのも楽しみ方としてありなのではないでしょうか.長期に渡って戦うことが大切です.どうして絵を描く気になれないときや描けない状況にあるときは資料を集めておくと,上達の先行投資ができる.個人的にはこれが一番おすすめできる方法です.
描きやすいものから覚えてしまう
メタ化されたもの(デフォルメーション)を描くのも一つの手かもしれない.メタ化されると比率や輪郭が強調されているのでわかりやすい.逆にその強調されたところが書き込み(細かく書く)をするべき場所なのだと理解できる.そうでない場合もあります.図形的に描きやすいものを描くのもいいかもしれない.とくに三角形と円形のものは何にでも応用が利くので身近にあるそういった小物を描いてみるといいでしょう.
見る描く考える
ひたすら数を描く.絵のことだけを考える.絵のこと以外は考えないようにする.モデルを観察し,こじ付けでもいいのでモデル・空間全体に対して「○○は△△である」を見つけて納得する.急がば回れ.
参考