動画リンク:https://nico.ms/sm37349100
最近楽器演奏も控えめだったこともありますが、久しぶりに楽曲を作ると作り方を忘れますね。今回作成したのは公募の曲です。「近未来、闇の電脳賭博場でついに敵のイカサマを見破り、次々に破っていく主人公。その破り方はクールで、決して隙を見せるものではなかった。」という設定。ほかにもテーマがありましたが、これが自分の領域に一番近い印象を受けたので選択した。しかし、闇の電脳賭博場に対する回答を得ることができなかった。ダンス方面・シンセサイザーの音で戦おうにも競合がそれっぽいのをすでに出していて、これじゃパッとしないなぁと思った。だから少し嗜好を変えて電気系の音にした(いつもの音)。そして知性を強調した楽曲にしようと試みる。曲のほとんどをタッピングの音で進行していくのもなかなかに面白い。これだとあまりにもロックっぽくなってしまう。ロックっぽくしてしまうと知的さに欠けるとおもったので中間部はボサノバっぽくした。ついでに楽器隊も重たく感じさせないもので構成してサビに緊張感をつけないようにした。クラシカルな編成にしたのは初めてで、かつ今年の方向性でもある。タグ検証を公募でやるなって話ですが(笑)。タイトルのpluckはこのパートのイメージから来た。サビはシンセ音を右側においてトリプルリードに。うん、知性を感じる。イントロは3段階で構成した(笑)。これも初めてで、1つ目はアイキャッチ。2つ目は最後の転調のため。3つ目は大きな意味を持っていて、コード進行ではない進行を曲でやることの宣言とこれもまた転調のため。今回はⅡmⅢm(♭Ⅲm)Ⅱm…の進行とブルース進行を入れている。転旋も多く使ったので、かなりもったいぶる感じがする。哲学者は立ち止まって考えるのです(すこし無理があるか)。それはともかく、コード感を減らしたい気持ちがあった。ソロ部の導入は7/4拍子(しかも同時多拍)を入れて強烈に緊張感を出した。その分ソロはリード以外イントロと同様。最後のサビはm→M,m→Mの転旋を2連続で繰り返して調が逆転する(ここに歌詞がかみ合うようにした)。この時に間に♭Ⅱ7を挟んで転調のストレスを抑えようとしたけれど、効果的だはなかったか。最初はⅤ7の裏コードからそのまま転調することを考えていたのですが、メロディーの違和感を削るために最後のサビをⅦ始まりと決定した辺りから方向性を変えた。裏世界に少し強引に引っ張ったので無理があったが、セーフなスケールアウトを繰り返していたので(LCCを参考に)気持ち悪くなるのはその瞬間だけのように感じられる。最後は楽器隊を減らして突然のチェックメイト。この終わり方が今までの楽曲の中で一番好きかもしれない。最後をマイナーで終止させる試みは初めてなのですが、余韻があり、腑に落ちる感覚が大きい。次回からどんどん使っていこうと思います(笑)。
歌詞に関して参考にしたものは以下の書籍。
全員を戦力にする人財育成術 離職を防ぎ、成長をうながす「仕組み」を作る
THIS IS MARKETING ディスイズマーケティング 市場を動かす
個別の感想や概要はまたの機会に。DMで聞いていただければ、早いです。マーケティングや小説の解決策とかを探して経営者っぽい本ばっかり読んでいたので参考になった。特に、「全員を戦力にする人材育成術」は久しぶりに名著に出会った感覚を覚えた。これほど優秀な分析者がいるのだから、日本にもまだ未来はあるように思える。