即売会・ブースの戦略2【M3】

即売会は戦略ゲームである。

↓前回までのあらすじ

今回は、前回の反省を受けて「何を改善して、どうなったか」と、「何が足りていなかったか」について書きます。理論については前回の分析で大体押さえることができていたので省略。

改善点について

前回の反省から大きな問題点が見つかった。それは、①連絡先がわからない、②AV機器の不良、③足を止めてくれない、④コンセプトがわからない、の4項目である。また、⑤グッズの充実を行った。

①連絡先がわからない

 これについては、名刺を作成することで解決した。前回はQRコードを置いて、欲しかったら自分でどうぞ、なスタイルであったが、こちらからグイグイ行かないとダメだと感じた。しかし、押しつけはマナーが悪い。それについては③の改善点である、チラシの頒布と連携することで押しつけがましさを感じさせないようにした。つまり、合意関係の形成によって自然に名刺を配り、不快感をできるだけ排除したのである。

②AV機器の不良

 そもそも試聴をやっているのかわからない状態が問題なのではないか?という問いが前回明らかとなり、より明瞭にわかるようにした。具体的には、タブレットの配置である。タブレットがあると、試聴ができるということが一目でわかると考えた。その効果はさほどなかったが、どこで視聴するのかということを聞かれなかったので、多少は効果があったと思う。いいヘッドホンを用意してニーズを作るという解決方法はお金が足りなかったため実現しなかった。

③足を止めてくれない

 弱小サークルにとって、即売会は、足を止めるかどうかに全てがかかっている。これは全力で取り組んだ。まずはA0ポスターの制作。前回よりもサークル(ポスター)に対する視線を多く感じた。無料の頒布物の用意。前回は大量の在庫を抱えないために、印刷の不具合のあったCDを無料頒布していたのだが、それが予想以上に人を止めた。それにならい、ポスターのイラストをA5サイズのチラシにして頒布した。およそ5分に一度は足を止める効果があった。また、これと名刺の頒布を同時に行うことで、アルバムを手にとっても取らなくてもこちらにとって有益な関係を作ることができるようにした。

 足を止めた人を引き留めるために、一筆書きの売り場を作った。ビラ頒布の隣に試聴スペース、その隣に売り場を作った。すごく自然な流れで誘導できるが、後半はその誘導に慣れて、ある人にその一連の流れを苦笑された。

④コンセプトがわからない

 これはサークルスペースの永遠の課題だと思う。今回は、イラストでこんな感じというのを伝えて、曲を聴いて納得してもらうような形式だった。はっきし言って良い改善とはかけ離れているが、何もしないよりかははるかにマシだったと思う。しかし、どのような音楽を作っていて、どのようなアルバムなのかについては一切伝えることができていなかったので、次回以降に解決しようと思う。

 また、ブックレットないしは同人誌を作成する予定であったが、全く間に合う様子がなかった。そのため、結局何のアルバムなのかということを絵以外から読み取ることができない状態となった。とても反省している。次回からはそうならないようなスケジューリングを心掛ける。加えて、ジャケット背面に紙を挿入していないことも問題であった(そこでストーリーテリングやセトリの明記をすべきであった)。細身のCDケースを使っているため仕方がないのだが、あるサークルでは紙を外側に置き、それをラッピングすることで解決していた。まあ、次回からは業者に委託します。そうすることでスケジューリング問題もある程度緩和されると思う。

⑤グッズの充実

 顧客の好奇心のツボをつくことは、ファンになってもらうために必要なことだ。そのために、顧客をちょっと喜ばせる仕組みを作ることが重要であると知っている。今回私はシールを作成して頒布した。それだけのことだが、効果があったかどうかは次回以降に明らかになる。これによって細々とした頒布物を沢山渡すことになってしまった。それ自体は悪いことではないが、袋を容易するべきであった。不便な印象を与えてしまったら、今までのプラスの積み重ねが全て無駄になってしまうので、それは避けるべきだ。

不足していた点

無料のビラの質が少し悪かった。イラストの強度は本気なので悪くないが、コンセプトを訴えるための入り口としては弱かった。もう少し、考える余地を少なくしてもいいかもしれない。あるいは、裏面に文字でコンセプトを訴えるべきであった。ジャケットとポスターでそれぞれ出発とゴールのイラストだけを描いていて、その間は各々で補完していただくって感じでしたが、ちょっと自由すぎたかもしれない。結局、求められているのはイラスト屋ではなく、音屋なので。それとはまったく逆の意見だが、もっと個展のようにしたい。すごいと思わせるような絵を作り、それを配り、音の世界を広げていく……そんなスペースをつくりたい

ポスターで緩和されたが、相変わらず机の上には高さの演出がない。

一口でアルバムをわかりやすく、魅力的に伝えることができなかった。買う際にどういうポイントを欲しているかを察知する力が必要だと感じた。

納期問題は毎度のことだが、次からはCDは業者に頼んで作った方がいいと感じた。自作しても結局コストがでかくなる。

CDDBやってない。やります。

(著作権関係の)明記するべき情報を明記していない。次回からちゃんとやります。

複数人を捌く機能がない→そもそもそんなに興味をもってもらえると思ってなかったので、購入までに必ず視聴を通す仕組みになっていた。待機させてしまった方には申し訳がありません。

体力。最後まで持たなかった。筋トレします。

投稿者: beefst

機械工学,クリエイターをしています.読書も好きです.

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