アルバムの表題曲になる強い曲に、2か月ほど取り組んでいました。ようやく公開できたという気持ち(ちなみにアルバムの発表までまた少し修正かけます)。簡単に説明するとプログレッシブメタルやアンビエント、ジャズの文脈を入れた曲です。強い曲と言いましたが、ただ強いだけじゃなく、ダークな印象と崩壊した世界の無秩序さを表現することも意識しました。それだけじゃなく、絶望のなかに希望を見出そうとする雰囲気も盛り込みました。動画ですが、ただ絵を用意する気力がないというのと、絵ではこの曲を表現できないと思ったので、テキストで動画を作りました。楽曲で今回やった新しいことは、下に書いたGrove Bassの導入です。ですので、今まで使ってないベースサウンドが聞こえると思います。あと、8弦ギターのようなサウンドを得るためにクラビを使ってなんちゃってギターを作りました。これが案外聴ける。
Grove Bassの導入
Grove Bassは、メタル系のベースライブラリを展開しているSubMission Audioさんのわりと最近出たベース音源です。Plini氏などの曲のベースを弾いてるSimon Groveが、Le Fayのグネチャーモデルの5弦ベースで、サンプルを取り、しかも音まで作ってくれている。チャンネルはアンプ直、クリーン、オーバードライブ、ディストーション、リードが用意されていて、それぞれがプログメタルの音でサウンドします。そのサウンドが素晴らしいことに加え、ポップスにも対応できる柔軟性に惹かれて購入しました。ちなみに、アンプシュミレーターとしては使えないのでご注意を。ちなみに上の動画はチュートリアルです。グリッサンドの方法とかはわかりにくかったので、助かりました(Slidのキースイッチをオンにし、目的地のベロシティの大きさを変えるとスライドのスピードが操れる)
IKのMODO BASSとかを導入してもよかったのですが、ベースの台数を欲しいとも思っていなくて、かつMODO BASSには強いプッシュが目立つ割にネガティブな意見が多かったのです。そして丁度いい時期に売り出されていたこれが目についた、という導入の経緯があります。加えて、絞られているライブラリなので高品質なのに廉価なことも好感触です。
ミキシングは少し難しかった。低音がかなり強く出してあり、ポップスに使うには少しブー三―さを感じさせる。30Hz周辺を執拗に削ることを覚えると少しあっさりした印象に変わることを覚えておくと良いでしょう。これはネガティブよりポジティブに考えるべきで、ただ削ればいいだけの話なんです。足すことは、とりわけ素人にとって良い結果をもたらすことがないので。

恥ずかしい話ですが、スタンドアロンでないライブラリは初めて購入しました。使うことができるまでに少々時間がかかった。Native Accessを使ってライブラリの認証します。DAW→Kontakt→Grove Bassのような配列で使います。KontaktはNative Accessで無料ダウンロードできるコンパイラのようなものです。

打ち込みは音階と任意のキースイッチで手軽にできます。ベースデモを作成しておき、キースイッチを割り当てるだけでプロのサウンドが手に入ります。右下にマシン→ベーシスト機能があり、それを使うとさらに良い感じにしてくれます。
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