作詞に関する実践的な方法(できない人向け)

 僕は作詞があまり得意ではありませんが、できないなりに作詞してきたので、そのなかで獲得した方法論について書きます。以前にも作詞に関して書いたものがありますが、今回はより優しく、根本を捉えるようなものを描いていきます。

詩を作るために必要なもの

①ボキャブラリー

 これがないと始まりません。ただ、単語を詰め込むというだけではなく、ある物事についての短文を沢山持つことが作詞を楽にすると思われます。

短文:「朝から目覚ましがうるさい、時計を見たら遅刻しそうだと気づいた、急いで着替えたらボタンを掛け違えた……」のようなわかりやすいストーリーとかでいいです。変に気を遣った言葉から作ろうと思うと難しいので、簡単な短文から入ると良いと思われます。

 一方で、語群を作ることも最重要事項です。語群作ることによって語群内の言葉同士で意味を作ることがあります。それがコンセプトになり、短文を作るきっかけになります。語群を作るにあたってコンセプトを用意する必要があるので注意。

②ルール

 詩にはルールが欠かせません。ルールのない詩は支離滅裂な言葉でしかないです。ルールについて一般化したものに限定して書きます。

 詩に必要な大きなルールは2つあります。一つは事象と事象との関係性、もう一つは事象についての素描です。事象同士の関係性は視点と捉えられることもあれば、推移と捉えることもあります。言葉と言葉の間に橋が架かり、それによってどうなったのかを考え、書きます。この作業によって言葉に意味合いを見出すことができます。事象に対する素描は、心象と捉えられることもあれば、状態と捉えられることもあります。事象を描くことによって美しさやディテールを表現することができます。基本的にこの2つのルールの上に読み手のためのルールが加えられます。

 読み手のためのルールは反復、連続性などで、意味を分かりやすく伝えるために必要なものです。また、大きなルールに対して独立したものです。つまり、あらゆる場合において適応可能なものなので、少しづつ覚えていけばよいと思います。なくても成立しますが、美しい詩を書くために必要だと感じます。また、美しい詩を追求すると、歌い心地がよくなる印象があります。

詩を作るためのフロー

では、先ほどのルールを踏まえ現時点での結論となるフローについて書きます。

 上図がそのフローとなります。このフローを使って詩を作れないことはないでしょう。このフローにある弱点は時間がかかることですが、下手に右往左往して無駄な時間を消費するよりかは有意義なものになると思います。主張を作るコツは、主張をストックすると書きましたが、ストックする方法は、他者がすでに提起した問題意識を調べ(映画を見たり、ドキュメンタリーを見たりすればよい)、それに対して自分がどう思っているのかをノートにまとめるだけでよいです。

投稿者: beefst

機械工学,クリエイターをしています.読書も好きです.

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