曲について
今回は裏拍を全面的に押し出したドラム主体の曲を作ってみました。ドラムの打ち込みだけでも曲として成立しているところがあって、ドラムの上にオケが重なって結構うるさくなっちゃいました。しかし、後述する工夫によっていくらか抑制できました。また、シンコペーションが畳みかけるようにあり、展開もころころ変わるので、休みがないです。そのため後半の中間部はかなり大胆に(強引に?)アンビエントサウンドに切り替えてリラックスへといざなうようにしました。アンビエントが明けたあとのサビ前は一週目と部分的に差し替えて盛り上げていき、最後は繰り返し(アルペジオを重ねて盛り上げるが)で締める……といった構成になっています。一週目後からDjentの系譜でギターソロを取りますが、難しかったので明瞭に録れませんでした。
拍は基本的に4/4。歌いだしの部分は一周期の回数が違う(5・3、4・4)。サビ後は4/16、25/16、7/16、12/16、6/16、26/16、9/16、11/16、11/16、(展開変わって)15/16、15/16、15/16、14/16、15/16、15/16、15/16、24/16、(展開変わって)6/8→4/4という流れ。
Djent風の部分は拍を数えるというよりフレーズをそのまま覚える感じ(笑)。赤の部分がその場所の特性で、あとは装飾系の拍です。
ミキシングの探求
今回の楽曲では楽器の芯が残った状態の音源を作りたいという意図がありました。楽器の芯といいますと、200~400Hz辺りがそれにあたります。しかし、その場所を削らないと密度の高いミキシングになります(とりわけ歌モノでは避けるべきです)。なので、これを実現させるためには、芯を残したい場所を明確にし、その場所において芯が残るようなイコライジングをするということによって解決しようと思いました。というわけで、主にオートメーションに関していろいろやってみました。EQを動かすことで音源をすっきりさせつつも充実感のあるものにできたと思います。また、盛り上がりやシーンの変化をはっきりさせる観点でもやるべきだと思いました。ミキシングの解説も行いました!
イラスト・動画について
動画のイラストは例によって投稿を重ねるごとに手抜き化が進んでいますが、素早く仕上げる≒直感頼り、という関係性から、良い絵を作ろうとする力みが抜けて、良い感じの絵になりました。イラストは果実をイメージしたものですが、涙を流す目元と重ねました。よって左側にある丸は、ほくろです(ただの好み……)。動画のフェードが雑なのは、アニメーションが重くてプレビューできなかったため気付かなかったです。書き出してから気付きましたが、えいやーで投稿しました。

次回
「楽曲「エリクサー」制作備忘録」に2件のコメントがあります