楽曲「Bildungsroman」制作備忘録

曲について

 マスロック・エレクトロニカの曲です。CHONに触発されて作ったところがあるので、ちょっと似てるかもしれないけど、複雑でいてスムース、生命を感じるリズムは僕特有のモノだと思っています。また、Aのパートは若干ElephantGymのオマージュ。そこから整合性を保つためにエレクトロニカの文脈を取り入れる必要があるなと思い、全体的にSEQをちりばめました。

 で、4分間にできるだけ自分の作る楽曲の魅力だったり、おいしい部分を詰め込んだ曲を作ろうと思い、こうなりました。というのも次のM3のアルバムの1曲目にふさわしい曲が欲しいと思っていたためです。正直多くの人を射止めることのできることができるかというと、そうは思わないですが、この曲に魅力を感じる人はアルバム全体を好きになってくれると思います。詐欺になるような曲を作って、手に取ってくださる方とミスマッチしてしまうことがより不幸だと思ったので、これでいいんです(前回買ってくださった方々のリピーターをある程度期待しているためにこのムーブができているので、リピーターさん……ぜひよろしくお願いいたします)。ちなみに、アルバムのラフは全部書きおわりました……!!去年は10月までラフ作りしていたんですよ??大きな進歩です!!とはいえ去年発表した曲数は14曲なのに対して、今年は11曲です。サボったつもりはありませんので、ご容赦いただきたい。社会人になってから絶妙に時間がない。いや、確かに存在はしているのですが、まとまった時間が取れないため進捗管理により一層注意する必要があると思っています。

フレーズ作成の考え方

 コーディングは5度を抜いて、2度、4度を上下に積むオンコードだったり、パッシングを含む半音上昇が基本にあります。ベースがルートに対して5度下にある形のボイシングが最近好き。転調はあまり押し出してはいないものの、一応してると思います。ほぼモーダルインターチェンジかも。半音上昇の流れがあるので(+スムースにつながるので)、2度・5度上昇の転調を多用しています。メロディーはバッキングの上に絡むように最後に書きました。メロに関して特筆すべき点はないかと。リズムですが、ややこしいですね。イントロは8+8+11=27→9×3です。この流れからずっと3拍子を意識した4拍子で行きます。それ以降は普通に4拍子ですが、装飾でA終わりに2拍つけたり、9/8、7/8を使う部分が二番の入りにありますね(まあその部分に関してはトータルで8/8になるのでシンコペーションしたとみなすことができるわけですが)。

すずきつづみソングコンテストに関して

 すずきつづみさんのソングコンテストにも参加しました(なんでこんな曲で参加しようと思ったのか……)。ちゃんとしたイラストも用意したかったですが、M3前特有の時間の無さを言い訳にやめました。コンテストに参加する楽曲は青がテーマとのことなのですが、この楽曲では青春がテーマです。Bildungsromanというのは教養小説、まあ平たく言うと成長物語のようなもの。すずきつづみさんは文学少女かつ、感情を手にいれたりするなど成長を見せています。そんな彼女にピッタリのテーマではないでしょうか。……曲はアレだけど!!いい加減賞レース向けの曲が作れるように勉強しないとヤバイなぁと思っています。個性は十分獲得したと思っているので、いかにその賞レース向けのテイストに個性を落とし込むことができるか、ということが今後の課題になっていくと思います。

前回

次回

投稿者: beefst

機械工学,クリエイターをしています.読書も好きです.

楽曲「Bildungsroman」制作備忘録」に3件のコメントがあります

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。