曲について
djentスタイルを取り入れたメタル的な曲です(バロック的な考え方は全くわかんないのでメタルなのかというとう~ん……)。メタルコンピに寄稿したものをアルバム仕様にちょっと弄ってます。
曲の構成はテーマ1,テーマ2,A,サビ,ブレイク,中間部,B,2サビ,サビB,テーマ2,テーマ1って感じ。この曲はブリッジ部分の目まぐるしいソナタというか、引継ぎつつ変化していくのがポイント。中間部の掴みは5拍子を主体にした変拍子で、頭がハッキリしていないのでいわゆる分子の大きな拍子で、僕はかなりこれがお気に入り。周期の終わりにフュージョン的な決めを入れてますが、やっぱりこの形式的なキメは擦っても擦り切れない。
この曲のタイトルのOut of compatibilityが意味するのは「互換切れ」であり、僕の感じている、世間から必要とされてないという不安、怒り、絶望といったような感情を詰め込んでいます。ブーカ?とかいう言葉を聞きますが、変化が激しく、今までの考え方とか生き方が10年後には否定されているような時代に生きていますが、それでも音楽は古典がしっかりと息をしている事実は僕を安心させます。だからこそ音楽に打ち込めるし、このような遊びの多い曲が作れるのだと思う。
また、この曲はBildungsromanと対というか、アンサーの一つの曲になっています。アルバムとしてはこれがアンサーになるわけではありませんが、合わせて聴いていただけると面白いかと思います。
歌詞について
動画の演出上歌詞が一切わからないようになっていますが、流石に不親切極まりないので歌詞を置いときます。
イラストについて

イラストは不要とされた者たちが思考を放棄して行進していく中を逆行する人間を描いています。強い精神力でもって自我を保ちながら、それでも侵されていく様は儚く、美しい。
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「楽曲「Out of compatibility」制作備忘録」に3件のコメントがあります