IQ3でもわかるギターの音作り概論

前回↓

 音、作ってますか?今日は、音色でジャンル分けが行われることがあるほどに、その重要性は無視できないものになっています。今回はそのなかでも、ギターの音作りについて考えていきましょう。ギターの音作りは他の楽器でもそのスキルを応用することができます。

目的の音に近づけるための考え方と、ギアの領域について

 音作りをしていくと真っ先にそのパラメータの多さに気付くと思います。そのパラメータについて理解を深めたとしても、その理解は音の結果に反映されるのでしょうか?結果的にいつも同じ音に向かっていないでしょうか?パラメータに着目することは、自分の慣れた音、慣れた方法に導いていきます。しかし、音作りの面白さは自分の世界の外へ向かうことにあります。

 では、細かいパラメータに代替するものは何だろう?それはモジュールです。モジュールに分けることによって音をどのように変化させるかをはっきりさせます。実際、そのようにエフェクトは草分けされて販売されていますが……。

 例えば、我々はしばしばリバーブを付けますが、なぜつけるのでしょう?皆が使ってるから?気持ちいいから?ステレオ感を補うためか?そのどれでも構わないのですが、どうしたいのか?を明らかにできないのならば、狙った音に近づけるのは困難でしょう。

 それでは、どのように明らかにするかを示します。モジュールによる音の変化についての情報を書き留めましょう。つまみを0からフルテンまで動かしたときの変化を見てください。その情報こそがモジュールの機能です。これだけのことではありますが、客観的に音の変化、条件の違いによって起こる特殊な場合について目を見張らなくてはなりませんので、言葉で感じる以上の難しさがあると思います。まあ、音作りをずっとたしなんでいるとそのうちクリア出来ちゃいますが……。

 モジュールの機能についての情報が充実してくると、モジュールにこのような機能があればいいのに、と問題意識を持つようになります。それを満たすギアを探すか作るかしましょう。頑張ってください。ギアの守備範囲が明らかになるにことで、ギアで作ることが可能な音の範囲が明らかになるのです。

 例えば、下図のA社とB社とC社の関係性を見てみましょう。これらは同一のモジュール下における制御可能な範囲を示しています。目的地の音を作るためにはB社のギアを使う必要があることは一目瞭然にわかりますね。また、B社のギアはA社のギアを全てカバーできていますが、C社の特定の音を作ることができないです。例えば、B社を男の声帯として、C社を女の声帯とすると、少し納得がいくのではないでしょうか?男の女声はどうしてもミドルが張り詰めてしまい、女声を出すのは難しいです。話を戻して、ギアはこれほど極端な関係ではないですが、ギアの作成可能な範囲に目的地の音が存在しているのかどうかを問うことは重要なことです。ギアは魔法ではないので、不可能な音は作れません。それなのに、音ができるかもしれないと思ってギアを触り続けると、無駄な時間が生まれます(自戒を込めて)。まあ、できるだけ万能なギアを揃えるようにしておくと、直感性は失われますが、広い範囲で制御できます。それを念頭に置いてブラックフライデーに臨むと良いと思います。

ギアの領域について・直列系のギアについて

ギターの主なモジュール

ギターに限定して主なモジュールについて書きます。

①ダイナミクス:ブースター、コンプ、イコライザー

②歪み:アンプ、オーバードライブ、ディストーション、ファズ

③モジュレーション:コーラス、フランジャー

④空間系:リバーブ、ディレイ

⑤その他:オクターバー、ギターシンセ、ワウ、ワ―ミ―、キャビネット(フィルター)

 これらを繋ぎ合わせることで音を作ります。順番を変えるだけでも音は変わります。上図の、2つめの図を見てください。音はロボットアームのように、モジュール後を初期条件とした自由な平面を持ちます。あらゆる場合を試してみて、納得のいくパターンを見つけましょう。また、順番は直列だけではなく、並列について考えるべきだということも述べておきます。方法論はいろいろあると思いますが、簡単な方法として、音源を複数用意する方法を紹介します。その音源をそれぞれ周波数別に分けるなどして、ソースを異なるものに変換した後、それぞれにエフェクトを与えることでワンランク上の音が出来上がります。

 詳しい説明は後にして、まずはクリーンギターの音を作ってみたので、その様子を見てみましょう。下の動画では、ブースター、コンプ、オーバードライブ、アンプ、キャビネット、イコライザー、リバーブの順番で音を作っています。

これである程度の理解はできたかと思います。

↓次回↓

投稿者: beefst

機械工学,クリエイターをしています.読書も好きです.

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