↓前回↓
あっという間に春アニメも終わってしまいましたね。春アニメは個人的に絶賛するアニメはなかったけど、その分夏アニメに期待しています。
春アニメとは関係なくdアニメストアでひだまりスケッチ(3週目くらい?)と乃木坂春香の秘密(一期二期OVA)、ジョゼと虎と魚たちを見ました。ひだまりスケッチは何回見ても完成されたアニメですねー。ゆのの微妙な心情の描写が好き。乃木坂春香の秘密は一昔前のギャルゲーとかの萌え文化や違いさせる系の構文などがよかったです。コミケに行くアニメって結構あるんだなーと最近思った。ドージンワークとかげんしけんとか、NHKにようこそ!とか、この乃木坂春香の秘密もしかり。同人文化、この頃政治的な規制でどうにかなるとかならないとかで揺れているけれど、なくなってほしくないですね。僕が居心地のいいと感じられる数少ない場所の中の一つなので。と、関係のない話はこれくらいにして本題へ。
点数はおすすめ度です。主観的に面白いと思った度合いでもありません。あくまで、より多くの人にとって面白いであろうという作品ほど高く評価しています。また、放送された単位での評価です。例えば、12話で原作の途中まで進み、原作では13以降面白くなるとしても、そのことを一切考慮しません。
100点:歴史的に残るアニメ
90点台:多くの人にお勧めできるアニメ
80点台:やや人を選ぶアニメ(好みじゃない人が見たとしても楽しめる)
70点台:好きな人は好き
60点台:普通におもしろいけど、良くも悪くも平凡
60点以下:私は好きじゃないかも
全体的な感想
今季は録画ができない環境にいたのでweb配信があったやつに限定されることをまず許してほしい。で、僕が見た作品は5作品ですが、露骨に売るために作られている作品が多いように思いました。この傾向は、アニメ化する作品の枯渇→近年の作品で話題作をアニメ化するという流れがあるためだと推測しています。で、その筆頭として今季はスパイファミリー一強といわれるくらいにスパイファミリーが話題になりました。アーニャかわいい。スパイファミリーは何も考えずに見れる作品で安心できるね。僕が求めているのは違うけど、それでも面白いと思えたのは、それっぽい設定を用意しておいて結局コミカル路線という、闇鍋を思わせるところがあったからでしょうか。
かぐや様は告らせたい-ウルトラロマンティック-
85点
頭脳戦要素はどこへやら。発作的に出てくる頭脳戦はもはや笑いの種として消費される……。本作品は3期目です。本作は2つのラブコメが進んでいく様子を見ることができます。素直になれない心やコミカルに描かれたさまざまなキャラクターが面白いです。この作品は主要キャラ以外は、キャラの特徴を一発ネタのように消費していく印象があったけれど、今期は二面性のようなものを感じた気がする。この作品はキャラクターの目的意識というか、願望がかなりはっきりと描かれており、ほぼ全員がそこに向かって突き進む精神性を持っている。つまり、我が強く、主張が強い。普段は打ち明けないようなところまで掘り下げることができるのは3期分の長さがあったからこそかもしれない。
演出が古い……というか注釈がないとわからん。おじさまがヒロインたちをこういう演出にしようかと、コンテを切っている姿をイメージしてちょっと笑える。こういう遊びのある演出は毛嫌いされるイメージがあるから、まだ生きているのだとわかってちょっとうれしい。作っている側が楽しんで作っていることがわかる作品は見ている側も楽しめるし、(用量を守りつつ)そうあるべきだと思います。
最終回に向けて走り出していく流れだけを取り上げれば90点台くらいの良さでした。いままでの総決算のごとくキャラが動き回っており、それで破綻していないのがすごい。そして最終回の見せ場のシーンはすごくきれいで、スマホの小さい画面で見るには少々もったいない代物でした。
パリピ孔明
85点
今季の異色枠?キャッチーなタイトルほいほいで誘いこんで、その実情は純粋は成長物語。これは孔明の罠ではありませんか。諸葛孔明が現代に転移してシンガーのメンター兼プロデューサーになる話(主人公はシンガーのほうです)。あくまでプロデューサーではなく、軍師であることがポイントでしょうか。あと地味に、転生した人がずっと主観じゃないのは珍しいかも。孔明はあくまでもヒロインの意思についていくから。プロデューサーならどうしても売らないといけないから、落ち込んだヒロインに声をかける動機がはっきりしているし、いびつさを感じるところでもある。一方で孔明は軍師(?)なので、ヒロインが本当はどうしたいのかを優しく問う、そういう関係性はかなりオリジナリティを感じる部分でありますね。壁にぶつかっても二人三脚(?)で乗り越えていく姿は痛快で、面白いです。また、OP・EDも秀逸です。それぞれカバー曲なのですが、OPの曲はノリがいいし、踊りたくなるし、なにより作品にあっている。EDは気分上々↑↑。いや、露骨に世代を狙ってませんか?いい曲やけども!!
この作品はキャストもよかったです。主人公に関しては歌うときに代打が入るけど、弱そうなラッパー君は86で死神やってた人だし、孔明も店長もとにかくみんなはまり役って感じで、(キャスト選びを含め)いい仕事だと思いました。
盾の勇者の成り上がり
80点
OPの空耳が本当に笑う(1期に引き続きいい曲ですよ!!)。今季はクッパを追うマリオみたいな話です。盾の勇者の一期はつぎつぎと変わる展開に、魅力的なキャラが出てくるから好きだった。二期も同様に展開が前半と後半でガラっと変わります。前半、後半、それぞれに新キャラが出てき、主人公陣を露骨に掘り起こさず、新キャラを描くために展開されていきます。描きたいものがごちゃごちゃでまとまりが悪いともいえる。が、キャラが可愛いのでOKです!一期では無理やり異世界転移させられた主人公は、しぶしぶお願い事に付き合うというスタンスでしたが、二期では明確に主人公の意思を見ることができます。私は受け身の姿勢をとってしまうことが多く、この主人公の姿勢を見習わなくてはいけないな、と思いました。
作画はやや怪しい?いきなり二期三期決定、ってなってたからてっきり潤沢な予算が付いたと思っていたのですが……。でも見せるところはそれなりに見せることができていると思いました。
本好きの下剋上
80点
転生した主人公は転生前の知識を駆使して夢へ突き進む狂人なのですが、文明を急激にうごかしてしまうこと(既得権益のしがらみ)や自分の魔力によって自分の身辺が危機に陥るなど、自分が持っている能力には責任があるのだと知ります。その末に一つの答えを出すことになります。今までは大体本づくりに熱中する狂人でしたが、それ以外の、自分の立場などをわきまえた行動をしていくような変化や、情よりも部下を切り捨てることを優先するような描写が印象的でした。本作品はキャラをキャラで、小道具で、展開で、あの手この手で描いています。お手本にしたいくらい上手で、飽きないです。
SPY×FAMILY
75点
今季のバズり枠。一般受けのよさそうな内容に、質の高い仕事を掛け合わせる体制は昨今のアニメ業界の流行りなのでしょうか?内容はおいておいて、クオリティ勝負をすれば売れるという誤解が全体に広がっていくのは怖い。アニメはアイデアで戦う場所なんじゃないかなと、私は思います。
内容ですが、異色の経歴の男女と子供が偽装夫婦を演じていく中で、さまざまな厄介事に巻き込まれ、主要人物の見せ場が来、締めといった形。センセーショナルなセリフやしぐさが印象的です。後半クールではもう少し内面的な部分を見ることができるとよいですね。
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